NGOフク21は、児童養護施設経験者の居場所づくりや、就労支援、連携サポート、実態調査を行います。

二葉学園訪問

二葉学園訪問

  二葉学園を見学し、園長の小倉先生にお話を伺い、時代の推移を痛感しました。

私が「二葉」で育った頃は物資が未だ乏しい中で、入学時には通学服やカバンを先生方が工面や手作りで調達して下さったこと、調布教会迄の長い道のりを小1~中3迄の子が毎週、列作って田園風景の中を歩いて通ったこと、朝/夕の部屋の掃き、拭き掃除や、まき割り、のこぎり引き、風呂焚き当番、洗濯当番、食器洗い、炊事の手伝い当番等々、様々な手伝いがあって色々教えて戴いたことを思い出します。また、子供同士放課後園庭で毎日よく遊び、紙で着せ替え人形作りを夢中でやったりもしました。先生方も子供達もお互いの良いところや弱点もよく知っていて対処していた様に思います。(先生方の移動もとても少なかった)
今は家庭がカプセル化し易く、親の生活自体が大変な社会状況の中で、弱い立場の子供がDVの被害者になり、言葉の暴力を受け続ける等から生と死と紙一重の様なケースの子供が入園者の7~8割を占めると伺って驚きました。

  立派な施設、沢山の職員とBackup体制は昔よりハイレベルになっているのに、そこに来る子供達の心の後遺症は長い期間に及ぶ様です。思いをうまく伝えることが出来ない、人を信頼するのが難しい等心の奥に不安を抱えており、常に支えを必要としている状態を考えると、卒園して新しい社会に直面していく中では更なるBackupが必要な子供達も多いのではないかと思います。

今後、例え専門学校を出てスキルを身に付けていたとしても、それを発揮する力の面では弱いことを考えると、人間関係、解雇、金銭面etc.で困り果て時の相談や、居場所、訓練は不可欠だと思われますし、又それに加えてその子供(青年?)が自分のことを本当に気遣ってくれる人がいるのだと感じられることがとても大切な要素なのではないかと、障害児の母親も経験してきた私は強く思います。それには一緒に仕事をしたりしながら、一人一人が受け止め、励ましていける様なことが必要なのでは?と思う所です。
                                       春日芳子

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