第六回福祉交流サロン “千葉の里親・Yさんのメッセージ”
第六回福祉交流サロン “千葉の里親・Yさんのメッセージ”
第6回福祉交流サロン
11月14日、ちよだボランティアセンターで開催。
当日はベテラン里親さん、ボランティア、政党の政策担当の方々にも参加していただき、Yさんから里親になったキッカケや思い、普段の生活ぶりなどをざっくばらんに話して頂き、里親・里子に対する理解を深めあいました。
Yさんには、現在大学生から中学生までの4人のお子さんがいらっしゃいますが、そもそも里親になったキッカケは、長女の小学時代にフィリピンの男の子が食事もろくに取れず、学校にも通えなくなった姿を見て、何か自分に出来ることはないか、県に相談したところ里親登録を勧められたとのことでした。2007年に里親を始め、今日まで幾人か里子を受け入れながら、現在6歳の男の子と5歳の女の子を里子として養育されています。
同じ学区に3組の里親がおり、幸い地域でも市民権を得ているようで、幼稚園では里子であることを明らかにし、皆に理解を求めているそうです。又、近隣農家にも働きかけて米や野菜などを調達し、地域で里親家庭を受け入れて貰っています。Yさんは、「子どもたちが自分の育った地域を故郷と思って貰えたらこんな嬉しいことはない」、と心情を吐露されたのが印象的です。
二人の里子は6歳、5歳とまだ幼いのですが、「時々はっとさせられるような発言があるのですよ」と具体例を示され、小さくともそれなりに理解している事に驚き、感心させられました。最後にベテラン里親さんは、「オープンで理想的な里親だね。オープンにするのは、“言うは易し行うは難し”でなかなか出来ないものよ」と感想を述べられていました。
お茶菓子に頂いた旬な“紫いも”は、Yさんと里親に理解ある農家の叔母様たちが寝ずに私たち出席者に味わって欲しい想いがこもっておりました。改めて参加者一同深くじっくりとかみ締めることができました。感謝!
斎藤敏郎、福田茂雄