NGOフク21は、児童養護施設経験者の居場所づくりや、就労支援、連携サポート、実態調査を行います。

NGOフク21について

NGOフク21ふらっとホームについて

NGOフク21ふらっとホームは、児童養護施設の経験者たちが中心となって運営する支援団体です。


児童養護施設経験者・里親経験者・心身障がい者・(知的・発達障がい者、薬物、アルコール依存症)・無縁社会で孤立しがちな人・引きこもり・ニート・難民を対象として、

  • 生活や就業に関する相談、助言、就労支援
  • 意見交換や情報交換を行えるよう自助グループ活動
  • 居場所の提供や就労支援サイトの運営・管理
  • 当事者、難民、各種福祉施設の実態調査

などにより、施設経験者や難民が地域社会において自立生活を送る際に抱える生活・就業上の問題や課題の解決に努めることで、彼らの社会的自立の促進をはかります。

児童養護施設の経験者が社会に巣立つために

児童養護施設の経験者や里親のもとで育った子ども達(以下施設経験者)は、14歳から18歳で親の保護を失ったまま社会に巣立なければなりません。

施設経験者が社会に出る上での困難さ

その理由のひとつは住居の継続確保の困難さです。退所直後は、児童養護施設の園長や里親が保証人となってアパートの賃貸利用は可能です。上司に恵まれたり、頑張れる施設経験者は住まいにはことを欠きません。

しかし、親の虐待により社会的養護の下に育った施設経験者の多くは、PTSDやネグレクト、愛着障害により、周囲に理解されずに孤立を強いられています。その結果、職場を変えた場合には、頼れる保証人も不在のため、住居確保と再就職に困難を強いられるケースもあります。


つぎに、家庭経験や社会経験が少ないことが挙げられます。親の愛情や兄弟との葛藤を経験できません。誕生日には友人を招待したり、プレゼントをもらう楽しみも知らないこともあります。また良きにつけ悪しきにつけ、好きなものを購入できるアルバイトの経験も少ないために、携帯電話も利用できずに社会へ出るために必要なコミュニケーション=意思疎通に不便している人も見受けられます。

施設経験者は退所後、戻れる場もなく社会へ巣立ちます。困った時に親に相談できる者もなく、社会との孤立感を感じています。また、自殺する施設経験者も少なからずいます。



NGOフク21の活動

当法人は、施設経験者との交流会を開催してきました。これを発展させて施設経験者と理解者が世代を超えて交流し、仕事や人間間係、悩みなどを話し合い、助け合っていけるような自助グループ的活動や支援的居場所=ふらっとホームを構築します。


職場の対人関係、離職・転職等に関する就業上の問題や、進路、求職活動等に関する求職上の問題等就職前・後のアフターケアを行うため、就労支援サイトを構築して就労支援活動を促進します。


今日まで福祉施設評価を定期的に実施してきました。今後施設経験者の住居、家庭、交友関係、将来への不安等に関する実態調査を加えることにより、施設経験者の自立支援に有効な施策策定が可能となります。



代表プロフィール

福田茂雄

福田写真

東京都新宿区乳児院に生後3ヶ月で入所。児童養護施設で15歳まで過ごす。金物屋で住み込みで働きながら定時制高校を卒業。戦災孤児無国籍者であったため、自ら国籍を回復し、人のしないことをやってみようと国外脱出。
青春期の2年間の海外放浪を経て、アジアへの関心を高める。

帰国後韓国文学を学び、大学卒業後、カナダのMcGill(マクギル大学)の
東アジア研究センター所長と英文雑誌を刊行。米国内に"アジアの動き"を伝える米国議会の韓国に関する報告翻訳作業に携わった。日本語版では、韓国文学を紹介した。

結婚後、外資系証券会社に就職し、1997年の山一證券倒産後、メリルリンチ証券に買収されると"チェリーブロッサムプロジェクト"チームに参画した。
山一証券の33支店を1年内にメリルリンチ日本証券会社として整備・運用を果たした。

日本の監査法人においてIT内部統制監査に従事。現在、外資系監査法人においてIT内部統制監査に従事した後、”21世紀の福祉”を求めて、福祉推進補助事業を支援。

3.11の東日本大震災による震災孤児や、虐待による精神的孤児の実態調査や居場所作りを推進。日本のみならず世界にSNSを創造的に構築中。

著作

世界放浪記

世界放浪記 福田 茂雄

当時19歳であった僕は、8万円を懐に入れて、スーツケース一個と共に海路トルコに向かった――

著者の海外放浪は、そもそも大学受験に失敗したことに始まる。1年間牛乳配達でためた入学資金を元手に、船・バス・列車を乗り継ぎ、ヒッチハイクをしながら職を求めて、スイス、ドイツ、デンマークまでたどり着く。こんな経験をすれば、誰でも人生観を変える経験をするものだ。その意味で、著者は自分が経験したことよりも、生き方の多様性を伝えたかったのだろう。同時に、自分とは、日本人とは、そして生きるとはどういうことなのか。青春期に誰もが自問するテーマを、世界放浪という経験の中で探し求めたルポルタージュでもある。

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